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株式会社SCOUTERのCOOが人事を尽くして考えた

渋谷で「SCOUTER」を運営する株式会社SCOUTERのCOOがスタートアップ・組織について書いているブログです。

会社を創って最初にNo.2が提案すべきこと「創業株主間契約」

創業メンバーの離脱

 もし、自分が2年半前に会社を創ったときに戻れたとして、まず何をやるかということを考えてみました。今だったら当たり前のことも、当時の自分たちはわかってなかったため、後々になって大きな問題となって降りかかってくることが多々有ります。その中でも、創業メンバーの離脱についてはかなり大きな問題になることが多いです。創業メンバーが途中で離脱することは高い確率で起こり得てしまうものなので、それを前提に考えておく必要があったなと、反省しております。特に株式については一番最初に話し合い、厳格な契約を結んでおくべきでした。RENOでも共同創業者が途中で離脱しましたが、その際に突然音信不通になり、連絡が取れなくなりました。それから株式をどう回収するか、非常に大きな問題となったのです。最終的には何とか連絡が取れ、無事に回収することができましたが、回収にかかった労力や精神的コストは大きなロスとなりました。このようなことが起きないように、会社を始めた一番最初に話し合いの時間を持つよう提案するべきです。

No.2が提案しなければいけない理由

 株式についての提案をなぜNo.2がするべきなのか。No.1が切り出すものではないのかという疑問が生じるかもしれません。これに関して、僕なりの考えとしては、No.1はメンバーを最も信じる人間であり、信じることで人を集める存在だと考えています。その人が辞める時にはこういう取り決めにしておこうと切り出すのは、本人としてもあまり心地が良いものではないでしょうし、性格的に決めなくても大丈夫だろうと思う方々が多いのではないかと思います。僕としてはそれがNo1のあるべき姿だと思いますし、だからこそ、最悪の事態を想定して事前に対処方法を考えるNo.2がいるべきだと思うのです。そのため、No.2になった方は、会社が始まった一番最初のミーティングで創業者間での株式の取り決めを提案することをお勧めします。

オススメの創業株主間契約内容

 問題を真正面から経験した僕からすると、一番のお勧めは期間を設定して、その間に会社を去った者の株式は必ず出資時の簿価で買い取ることができるというものです。内容的にはかなり厳しい内容なんですが、これくらい拘束力を強くしておかないと、結局回収に手間取ったり、無駄な時間が増えます。また、これに納得できないようなメンバーを創業者として迎え入れるのはかなり危険だと思います。こちらの方式が難しいようだったら、リバースベスティングという手法をとるのもお勧めです。これは途中で辞めた時に、持っている株式を買い取られる率が年々減っていくという仕組みで、二年働いたら、50%は辞める人が自分で保有できるようにするなど、期間ごとに買い取る割合を変えていく手法です。これならば、働いた期間の貢献に対しての報酬は残る形で会社を去ることができますので、辞める側も納得しやすいと思います。

まとめ

今回のエントリーのまとめとしては以下の三点です。

  1. No.1はメンバーを最も信じるべき存在のため、No.2こそ最悪の事態を想定した提案をするべきである

  2. 創業株主間契約はとても大事なので、一番最初に話し合い結んでおくべき

  3. 創業株主間契約の内容はできるだけ厳しく。リバースベスティングは選択肢として想定するべき

No.2の方は株式のトラブルが起きないよう、必ず結ぶように提案しましょう。No.2として一番最初の大仕事になります。

バックオフィス三種の神器

何もわからないところからのバックオフィス

 会社を作って僕が最初にやったことは、会社を会社として成立させることでした。お金を使う、会社と契約書を結ぶ、人を雇う、税金を支払う。全てがわからないところからのスタートでしたが、なんとか自分だけでこなすことができています。15人程度の組織であれば今の時代、バックオフィス担当(会社を成立させる上での最低限のことを行う人)は1人で十分だなという感覚はあります。バックオフィス全部やってますというと、「大変じゃないですか?」と聞かれますが、慣れればそこまで大変ではありません。最低限やるべきことは片手間でもこなすことは十分にできます。ただし、それは今の時代の素晴らしいクラウドサービスのおかげです。これがないと、1人でこなすのは無理だったと思います。あらゆるクラウドサービスにお世話になって、RENOのバックオフィスは成立しています。そこで今回は、僕が色々試した中で最も役に立っているバックオフィス向けのクラウドサービス3つをご紹介します。まさに三種の神器です。

バックオフィス三種の神器

1.MFクラウド会計

biz.moneyforward.com

 スタートアップなら会計に関してはMFのサービス群だけで事足ります。特にクラウド会計はUIが抜群で、経理知識がなくてもだいたいは日々の仕分けを切ることができるので初期のころはMFクラウド会計を触ることがそのまま経理の勉強になっていました。特に銀行やカードの自動連携機能は仕分け作業を圧倒的に効率化してくれるので、お金の出入りを初期に適切に設計できていれば、仕分けにかかる時間はほとんどなくなります。最近は組織が大きくなり、従業員が増えてきたので、MFクラウド経費やMFクラウド給与なども使っています。MFのサービスは全てが連携しているので、会計に関する事は全てMFサービス群で完結させるとストレスが一切ありません。クラウドの会計ソフトではfreeeもありますが、周辺サービスの拡張性やUIを考えると、圧倒的にMFがオススメです。

2.smartHR

smarthr.jp

今年最も驚いたサービスを選べと言われたら、間違いなく「smartHR」ですと答えます。それほど、忙しいバックオフィス担当者にはありがたい機能が備わった労務管理サービスです。何が素晴らしいかと言うと、社会保険や労働保険の手続きなど今まで窓口に行ってただただ待たされるという、何も価値を生まない時間から解放されるということです。本当に1クリックでできちゃうので、初めてやった時はまさに感動しました。その他にも、従業員の情報を従業員に書いてもらえる機能だったり、入社手続きのtodoリストが自動生成されたり、労務に関して迷って検索するという時間がなくなります。また、管理が面倒くさい従業員の情報に関して非常によくまとまったマスターDBになるので、情報の格納が最適化されるのもありがたいです。労務に関してわからないことはCSが最速かつ丁寧に教えてくれるので、労務に関しての知識が乏しくでも、問題なく使いこなせると思います。後述するCloudSignとの組み合わせで、allリモートで新入社員の入社手続きを完結させることができた時は、時代に感謝しましたね。20年前はこれを全て紙で行っていたと考えるとゾッとします。その時代では僕はバリューを発揮できなかったと思いますww

3.CloudSign

www.cloudsign.jp

CloudSignはweb上で契約を締結することができるサービスです。正直これを使いだしてからは、なぜ世の中に紙の契約書が存在しているのか、理解できなくなりました。紙の契約書は製本・捺印・保管管理など煩わしい作業の連続です。CloudSignならそのような作業が全くいらなく、契約書のデータもPDFで管理できるので非常に効率化することができます。対企業の契約書の場合、なかなか取引先がCloudSignを使わせてくれないので、紙の契約書で巻くこともありますが、雇用契約書や業務委託系の契約書は全てCloudSignで行っています。また、SCOUTERのサービス運営においてもCloudSignを用いていて、大きな役目を果たしてくれています。数年後には紙の契約書がなくなるよう、CloudSignにはぜひ頑張っていただきたいですね。

まとめ

以上3つがバックオフィス三種の神器として、使うべきオススメのクラウドサービスでした。僕自身色々と試してはみましたが、UIだったり、管理コストだったりの問題で継続できないクラウドサービスも多くありました。その中でも上記3つのサービスは群を抜いて使いやすく、作業を効率化してくれるので、一人でバックオフィスをやらなければいけない、No.2の皆さんはぜひ活用してください。今までの作業は何だったんだというくらい時間ができると思います。バックオフィスの仕事は一見するとすごく難しい仕事のように見えますが、今の時代あらゆるクラウドサービスがあり、サービスを使っていく中でバックオフィスに関する知識を手に入れられるという至れり尽くせりの状況です。このような時代になったことを感謝しつつ、よりクラウドサービスを上手く活用することによって、効率的に美しくバックオフィスをこなせるよう今後も勉強していきたいと思います。

No1とNo2の適切な関係性

創業メンバーの重要性

 スタートアップにとって創業メンバーは何よりも重要な要素だと思います。たいていのスタートアップは人間関係の崩壊によって1年以内に消滅しているのではないでしょうか。スタートアップは初めから上手くいくことは稀です。その中で、唯一の拠り所は人間関係になるのですが、ここが破綻すると潰れなくても良い状況でも潰れます。実際RENOでも最初の一年で1名、創業メンバーが離脱していきました。幸いにも残った中嶋と山田は上手くいく関係性だったため、今でも会社は存続していますが。僕たちの関係性は絶妙であり、多くの方々から「羨ましい関係ですね」や「驚くほど凸凹がはまってますね」みたいなことを言われます。もちろん偶然このような関係性になれたということもありますが、日々僕が関係性を築いていく中で意識していたことをまとめてみました。

あるべき創業メンバーはCEOとCTO

 意識したことをまとめる前に一点、これからスタートアップを作りたいと考えている方々にお伝えしたいことがあります。それは創業メンバーは必ずCEOとCTOが良いということです。肩書きはなんでもいいんですが、要はビジョンを語れる人と、それをプロダクトに落とし込める人。この二人の組み合わせがベストです。正直僕みたいな人間は後からで構わないと思います。なぜなら、プロダクトがないタイミングにおいてはやることがかなり限られているので、No2的な動きはあまり求められません。価値を発揮しにくいですww
 実際、私たちはエンジニアがいない状況で最初の1年を過ごしたため、非常に多くの苦労がありました。その状況でも会社を続けられたのは、中嶋と山田の関係性が良かったからですが、エンジニアが最初からいたら状況は大きく違ったと思います。

攻めと守り

 ビジネスサイド二人がNo1・No2になった場合、役割分担は色々な方法があるでしょう。セールスとファイナンスマーケティングとバックオフィスなど。もちろん、それぞれの状況によって適切な役割分担はありますが、基本的には攻め(対外的な活動)と守り(対内的な活動)の役割分担がベストではないかと思います。初期はとにかく少ない人員で、幅広い業務をこなさなければいけないので、職能的な役割分担は好ましくありません。なので、攻めと守りに分けて、それぞれを横断的に行っていく。また、No1とNo2はそれぞれ、攻めと守りそれぞれに特化した素養を持った人材で組み合わせるということは重要なポイントです。僕らの場合は偶然にも素養として、攻めの中嶋と守りの山田という人材の組み合わせだったので非常にスムーズに役割分担ができていたと思います。

友達ではなくパートナー

 二点目は、中嶋と山田が友達関係ではないということです。我々は大学で知り合いましたが、プライベートで遊んだことはありませんでしたし、今でもそのようなことはありません。かと言って、仲良くないわけではないのですが、プライベートで遊びたいかと言われると、、、あまり遊びたくはないですかねww
 それほど、私たちは日常普通に過ごしていたら、交わることのないような二人なのですが、この距離感は非常に大切だと考えています。友達だと言いにくいことを言えなかったり、変な情が湧いたり、結構めんどくさそうですが、我々にはそのようなことはなく、あくまでもパートナーとしてこの会社をどう前進させていくか。その一点に対して異なる角度からディスカッションできます。守りの役割を担う人は非情な意見を述べることも時には必要で(むしろそれができないと会社は死にます)、それが当たり前に言える関係性を保っておくのはとても重要です。

8:2の関係性

 8:2という数字は会社の意思決定に対してNo1とNo2がどれだけ決定権を持つべきかの割合です。我々はこの割合を明文化しているわけではありませんが、だいたいこのくらいになるように、僕のほうで調整します。なぜ調整するかというと、僕の自論として結局正しい結論を出せるのはNo1であるという考えがあり、意見が対立した時にはNo1の意見を採用するべきであると考えているからです。当然、僕にもどうしても譲れない時はありますが、数としてはかなり少ないです。No1とNo2ではやはり責任の重さが雲泥の差であることは、No1の姿を見ればわかるので、No1が考え抜いたことに関して、僕が無闇に止めても良いことは起きないと考えています。僕ができることとしては、異なる観点からの考え方を提示して、想定できていなかった事態を認識させること。その視点を与えた上で、No1が下した意思決定に対しては何も言わずに賛成するようにしています。

まとめ

 スタートアップにおけるNo1とNo2の関係性は非常に重要です。役割分担・パワーバランス・目指している方向性。特にビジネスサイドの二人でスタートする場合は、それら全てが適切な関係性でないと、会社の存続は難しいと思います。RENOの場合はたまたま中嶋と山田が素養として上手く凸凹関係になったこと。そして友達関係ではなく、ビジネスパートナーとして関係性を深めることができたこと。No1が圧倒的な姿を見せているために、No2が不必要に意思決定を止めなくて済んでいること。ここらへんが上手く働いて、今の関係性が出来上がったのだと思います。

山田が起業の誘いを3秒で即決できた3つの理由

悩まなかった起業の誘い

RENOは大学三年生の時に創業したのですが、そこでよく言われるのが、「よく学生のうちに起業したね」とか「すごいですね」とか「悩まなかったのですか?」という言葉です。自分の中では、起業をするという意思決定に関して、悩むこともありませんでしたし、すごいことだとも微塵も感じていませんでした(事実、起業するだけなら誰にでもできますしね)。今回はなぜ悩まなかったのか、その理由を思い返して3つにまとめてみました。

理由1:起業が最もリスクが低いと感じたから

山田は幼いころから絶対的な存在というのがあまり好きではなく、大企業という存在もあまり好きではありませんでした。また、高校生時代には暇な時に決算書とかを読みながら過ごしていたこともあり、大企業が永遠に潰れずに、安泰・安定しているという未来を描くことができませんでした。その中で、組織に従属して駒のように扱われることが最もリスクが高いのだろうということをなんとなく考えていたのだと思います。当時好きな言葉は「不安定こそ真の安定である」というプロ雀士の言葉でした。

学生起業については賛否両論ありますが、僕としてはキャリア全体を考えたら非常にリスクが低い選択肢だと思っています。当然、学生起業は一回の起業という単位でみたら、上手くいく可能性はあまり高くないです。先に組織に入り、もっと経験やスキルを積んで、それなりの資本を持って始めたほうが成功する確率は高いと思います。ただ、どんなに準備しても、スキルの高い人であっても、起業の大半は失敗することが確率論として出ている中で、家族を持ってから起業することのリスクの高さは、学生起業に比べると計り知れません。また、若いうちに「経営」というものを経験しておくと、経営者の視点が理解できるので、もし一従業員として働くことになった場合、それを理解していない従業員よりは遥かに経営者にとってありがたい動きを取ることができる自信はあります。給料日が来るとあまり嬉しくないという経営者特有の感覚などは実際に自ら経営してみないと絶対にわからないことなので、一従業員としてはバリューが非常に高い存在として重宝されるはずです。ただ、組織のトップというポジションに慣れすぎて、扱いづらい人間になってしまった場合は要注意ですね。誰もそういう人は雇いたくないので。たまたま僕はNo.2というポジションで、中間管理職的な立ち振る舞いも求められるので、そういうリスクはありませんが。そのため、一回の起業の成否ではなく、人生のキャリアにおけるリスクで考えれば、学生時代の起業のリスクはほとんどないに等しいと考えています。例え失敗したとしても、他の同世代よりも能力・視座・経験などにおいて勝るようになるため、普通に就職活動をするよりもスムーズに職にありつけることはできるだろうから、当時の起業自体にリスクがあるとは思っていなかったです。

理由2:中嶋との補完関係

いつかは、起業したいと思っていた矢先に、声をかけてきたのが代表の中嶋でした。僕はもともと表舞台に立ちたくなかったタイプなので、いつかそういう人が現れたらという意識は持っていました。その中で突然中嶋に声をかけられ、直感的に自分を最も補完してくれる人間であると感じました。普通に暮らしていたら決して交わらない二人ですが、たまたま大学のクラスが同じという縁があり、お互いを認め合う仲になっていた当時、これほどまでに自分と真逆の人間と一緒に何かができるチャンスは当分ないだろうと思いました。声をかけたのが、中嶋じゃなければ迷っていたかもしれません。

理由3:将来の夢の実現のために

僕は将来、自分で「私立高校を作る」という夢があります。高校生時代から思い続けていることであり、5年以上経った今でも、褪せることはなく、永遠の夢だと思っています。基本的に僕の行動原理は、この夢に近づくかどうかです。そして、この夢へ最も近づく方法が起業ではないかと、高校生時代から思っていました。なので、いつか起業するのだろうという想定はありましたし、それが「今」になったのか。という感覚を持った程度でした。僕の場合、自分の行動原理がとても明確でかつそれが自覚的なので、逆に起業の誘いを断る理由がなかったのです。

まとめ

以上3つの理由から中嶋から「やらないか?」という誘いを受けた3秒後に「やろうか」という返答をしました。学生時代に起業というアクションをとることに関して、全くリスクを感じず、待望のパートナーに誘われ、自分の夢に近づく可能性がある選択肢だった。そして、そこに断る理由が全くなかったため、即決することができたのだと思います。ただ、この三つのうちどれか一つでも欠けていたら(起業をリスクだと捉えていたり、誘われたのが中嶋じゃなかったり、将来の夢が別のことだったりしたら)相当悩んだと思います。それくらい、僕の場合はたまたま断る理由が全くないような状況・タイミングだったため、起業をするという意思決定に至ったわけです。

株式会社RENOにおけるNo.2

AKB48総選挙を見て涙しながら書いております。青春の名残です。最近は時間がなく、あまり見ることはありませんが、彼女たちの努力は尋常でなく、彼女たちの涙を見たらもっと努力しなければなと思いさせられます。AKB48については、時間があるときに何か書いてみたいと思います。

前回は、No.2としてのあるべき姿を書いたので今回は弊社、株式会社RENOにおけるNo.2の姿を書きたいと思います。

中嶋という怪物

株式会社RENOを語る上では代表の中嶋抜きに語ることはできません。RENOは紛れもなく彼の会社であり、メンバーは彼を見てうちにジョインしてくれました。自分自身も中嶋なしには起業へ至ることはなかったでしょう。中嶋は一言で言えば怪物です。ミニゴジラみたいな感じですかね。どこらへんが怪物かというと以下の要素は人並み外れていると思います。

  • 強すぎる欲
  • 欲から来る圧倒的な向上心
  • 欲を実現する行動力
  • 断続的に来るイノベーション
  • コミュニケーションに対する前向きな姿勢

誰よりも未来を見通し、それを実現するためにアイデアを考え、自ら動いて実現する。僕のこれまでの人生で、この部分に関しては中嶋ほど優れている人材は見たことありません。フロイト的に言うとエスが異常に強い人間です。なので、No.2の山田はこの中嶋の価値を最大化させるために動いていきます。大きく分けると動きは二つに分かれます。

  1. 強すぎるエスを抑える自我の役割を果たす

  2. バックオフィス業務全てを巻き取る

一番後ろで見守る

中嶋はとにかく最前線を突っ走っていきます。このスピードはかなり早いのでいくつか気をつけなければいけない点をカバーしていくというのが僕の「自我」という役割です。具体的に言うと以下の三つです。

  • 走る方向性が間違っていないか、確認し必要があれば軌道修正する

  • ついてくメンバーが置き去りにされていないか確認し、フォローアップしていく

  • 走っている遠い先に何があるのか、中嶋が言葉にできてない部分を言葉にする

特に最近はメンバーも増えてきて、彼のスピードに慣れていなかったり、変化に大きさに戸惑うこともあるのでそこのフォローアップは定期的に行っています。フォローアップは基本一対一でやるようにしていて、本人の戸惑いを解消してあげるのが目的です。僕は基本的な前提として中嶋の判断は間違っていないという立場をとっています。実際に間違っていたら指摘しますが、あまりその数は多くありません。それよりもそのスピードがかなり早いので、その変化に戸惑うメンバーにどう理解してもらい、気持ち良く働いてもらえるかが重要です。どうしても現場で業務をこなすメンバーと一番上で物事を見ている中嶋とのズレが生じるのは避けられません。その中で中嶋が一人一人に対して説明し、全員に納得してもらうよう時間を使うのは違うと思っているので、自分が巻き取っています(中嶋は不器用で直球勝負なのであまりそういうの上手くないですしw)。

バックオフィス業務全て巻き取る

中嶋はRENOの顔です。なので表向きの仕事は全て彼がやります。そのため、バックオフィスに関することは全て巻き取ります。ざっと財務・経理・人事・労務・法務・総務あたりでしょうか。一人で不足なくできるのかとよく聞かれますが、まぁスタートアップで一つ一つの必要業務はそこまで多くないですし、最近のクラウドサービスは本当に優れているので、意外と一人でもできるもんです(これ以上拡大すると厳しい部分はありますが)。バックオフィスに関するクラウドサービスについては、時間があるときにまとめてみたいと思います。あとは、中嶋が描いているイメージを数字に落とし込むのが重要な役目です。数字がないと漠然とした議論で終わっちゃうので、財務の観点を含めてどのくらいのペースで事業を成長させていくのか。なぜそれが可能なのかを議論し形にしていきます。ここらへんは長年の阿吽の呼吸で最近はスムーズにできるようになりましたね。

以上。ざっくりとこれまで僕が果たしてきた役割・業務についてまとめてみました。今後はバックオフィス業務から徐々に離れていき、「組織」をどう創っていくのかという役割が加わっていくイメージですかね。「SCOUTER」をリリースしてから、スピード感や業務内容が僕自身も大きく変化してきているので、戸惑っている部分もありますが、引き続き中嶋及びRENOのバリューを最大化させる存在として日々邁進していきたいと思います。

COO山田です

No.2・COO・通称山田

初めまして。「SCOUTER」というサービスを運営している株式会社RENOの共同創業者であり、No.2の通称山田です。最近は山田以外の呼び名がありません。大人になると遊び心というものはなくなってくるものです。さて、弊社の経営陣がみんなブログを書き始めたので、自分も「No.2」という観点から組織というテーマで書きたいことを書いていこうと思います。No.2というポジションは社長と同じくらい貴重な存在で、かつ社長さんよりもあまり表にでないため、自分もNo.2仲間というのはあまり多くはいません。このブログを通して、様々なNo.2仲間を増やせていけたらいいなと思っています。

No2の役割

我々「株式会社RENO」は青山学院大学の三年生3人で創業しました。創業メンバーのうち一人は途中で離脱したため、途中からは社長の中嶋と二人に。中嶋は会社を作ろうと言った張本人であり、完全なる社長タイプであるため、必然的に自分がNo.2というポジションをやることになりました。メンバーの人数が少ない時にはNo.2なんてことはたいして意識せずに、目の前の仕事を全力でこなす日々が続きましたが、徐々にメンバーが増えていくと、No.2とは何をやるべきなのか。考えるようになりました。結論、スタートアップのNo.2は「社長ができないこと・苦手なこと全てをやる」。これ以外にはありません。当然ですが、社長という存在は会社にとって最も貴重な存在です。3年間会社を経営するとその重要性を恐ろしいほど感じる機会が多いです。経営には社長にしかできないことが必ずある。そしてそれは会社にとって最も価値が高い。これを前提にしたとき、当然社長がやるべきことは、その社長にしかできないことに集中することです。社長が何ができ、何を得意とするかはそれぞれの社長さんのタイプによって違うはずなので一概には言えませんが、No.2がやるべきことは社長が最も価値を発揮する瞬間を見極め、それに集中できるよう、その他の全てを処理する。そこに、得意・不得意やら知ってる・知らないなどは関係ありません。不得意でもやる。知らなかったら調べる。社長がくだらないことに時間をとられないよう、先回りして処理をしておく。そうやって、社長の価値を最大化させつつ、会社を会社として成立させることが創業期のNo.2の仕事だと感じています。

COO=chief organization officer

そんなこんなで、3年間No.2としてあらゆる業務をやってきました。まさになんでも屋です。そんな中でメンバーが増えてきて、自分よりも上手くできる業務を次々とメンバーに渡していくと、一つ気づいてしまったことがあります。「あれ?自分の仕事残ってなくない?」。適切な仕事を振れば振るほど、自分の仕事がなくなっていきます。そして改めて、自分のバリューについて考えることとなりました。気が付いたら自分にはCOOという役職がついていたのですが、COO(chief operating officer)って具体的に何をやるんだが、よくわかりません。CEOやCTO、CFOはだいたい役割が明確なんですが、なんともCOOというのはわかりづらい。「最高執行責任者」ってスタートアップにおいて何を執行するんだよ?みたいな感じで思っていました。そこで山田はしれっとCOOの名前をchief organization officer(最高組織責任者)に変えておきました。この使われ方はあまり一般的ではないようです。なぜ組織という単語を使ったのかというと、創業メンバーとして、No.2としてどんなバリューを出せるのかを考えた時に、「組織を創ること」が最もバリューが高いだろうという結論に至ったからです。組織を創るとは、脱属人的で、ミッションに基づいた行動をする集合体を創ること。つまり、自分たちがいなくなっても、正しい目的に向かって永続していく集合体を維持していくことであり(ここらへんは名著ビジョナリー・カンパニーを参考にしています)、それができるのは以下三つの条件を兼ね備えた人間が最適であるからです。

  1. 創業メンバーであること

  2. 長期的な視点を持っていること

  3. ゼネラリストであること

以上の理由から、組織を創ることを役割として担う「chief organization officer」という役職を勝手につけてみました。

人材会社としてのCOOの責任

そして、もう一点、株式会社RENOは人材業界でサービスを提供している会社であり、世の中の働き方を変えることを目指しています。その中で、自分たちがその先陣を切って、模範とならなければいけないだろうという考えがあります。これまでにないがしろにされてきた、社員の働き方。社員と企業の関係性。これらをどう変革していくか、まずは自分たちから多くのチャレンジをして、新たな答えを見つけていかなければいけないと考えています。だからこそ、RENOではNo.2が組織のことを、社員のことを、働き方のことを、採用のことを徹底的に考えていくのです。

というような感じで、今後は組織というテーマに対してあらゆる切り口から、書いていきたいと考えています。いつまで続くかはわかりませんが、書かないと脳が老いるので。。。頑張って書こう。