先日、TechCrunchTokyo2016スタートアップバトルの決勝に出場しました
惜しくも優勝には届かずで、非常に悔しい限りでしたが、多くの方々にSCOUTERというサービスを知ってもらえる機会になったのではないかと思います。最近SCOUTERというサービスを知ってくれている方々が多く、自分達の想像以上に広がってきているのだなと実感しています。そこで今回はこれから先SCOUTERというサービスが成長し、世の中にスカウターという存在が溢れかえった時、どんな世界になるのか考えてみました。
スカウターが100万人いることで起きる変化
1.人材紹介会社が全ていなくなる
「全て」は言い過ぎかもしれませんが、ほとんどなくなるのではないでしょうか?唯一、人材紹介会社として残るのはプロフェッショナルとして強固な評判を獲得したブティック型の紹介会社です。スカウターが世の中のあらゆる企業を紹介できるようになると、転職者がわざわざ見知らぬ人に相談にいく理由ってなんでしょうか?考えられるのはプロの視点・知識・アドバイスが欲しいということ。つまり、求人を紹介されること自体に価値はなくなり、なぜその会社なのか、今後どういうキャリアを描くべきなのかプロとしての付加価値のみが価値になります。そうなると、今からその価値を強固に提供し続けていく人材紹介会社しか生き残れなくなる可能性が高いと考えられます。
2.採用したい企業は世の中に媚を売ることを諦め、素直に共感してもらうよう努めるようになる
企業からしたらお金を払えば採用できる時代が終わりを迎えるということです。スカウターは友人・知人に対して紹介するため、非常に慎重に企業を選びます。スカウター自身が納得して良い会社だと思える企業しか紹介しないので、それはつまり「金」ではなく「共感」がものを言うようになります。また、これまではブランディングという名の下、なんとなく良さそうなことをしている会社という認知を与えることで、採用が上手くいくこともありましたが、スカウターの目はそんなに甘くありません。上質なビジネスマンという側面を持つスカウターからしたら、本質的に価値のあることをやっている会社なのか、理念に沿ったビジネス活動をしているのかを見ていきます。そういう意味で小手先のブランディングでは通用せず、素直に・丁寧に自社に対して共感してもらうための発信をするように企業は方向性を変えていくでしょう。
3.身の回りに人生・キャリアについて相談できる人がたくさんいるようになる
最大の変化はこれです。これまでは誰に相談したら良いかわからない。相談に乗ってもただのアドバイスで終わってしまい、何も手伝うことができなかった。このような状況で溢れていました。しかし、スカウターが100万人いると、身の回りにたくさんの相談できる人がいることになります。誰に相談したら良いかわからない場合は身の回りのスカウターに相談すれば良い。この考え方が浸透するだけで、世の中は随分と生きやすくなると思っています。人間というのは孤独が最も苦手な生き物で、誰かが自分を助けてくれる、社会の中にそういう人たちがたくさんいるという感覚を持つだけで、大きな安心感を得ることができます。また、誰にも相談できないからこそ、先延ばしにされていたり、思考停止になっていたキャリア・ライフデザインについて、多くの人が考えるようになります。これからの社会は100年生きることが前提となり、それに応じて働く期間も長期化します。その中でどのようなスキル・経験を身につけるべきなのか。どんな仕事にやりがいを感じるのか。どんな働き方が自分に合っているのか。このようなことを個人が真剣に考えることこそ、人生の充実度を最大化し、それが国の生産性、競争力にもつながっていくのです。
結論
スカウターが100万人いる世界とは「様々な他者の支えを受けながら、自分の人生を自分の手で創り出すことができるようになる世界」。現時点ではこのように定めたいと思います。もちろん、これはSCOUTER社がSCOUTERというサービスをどんどん成長させていく中で変化していくものですが、僕個人としてはこんな世界になったら良いなと思います。20世紀は大量の資本が生まれ、一気に工業化し、画一的な価値観によって機能してた世界でした。しかし、長寿化・グローバル化・IT化など様々な変化により21世紀では画一的な価値観・生き方をしていたら個人が破綻する世界となっています。そんな世界の中で世界中の人が幸せになれる唯一の方法は、それぞれが自分の幸せについて、人生について真剣に考え、それを手にいれることに人事を尽くすことだと考えています。そういう意味で21世紀とは非常に「ピュアな世界」だと言えると思うのです。
人間が生きることに必死で、「本能」の欲求を満たすことに必死だった18世紀まで
地位と富と名声という「理性」の欲求を満たすことに必死だった19・20世紀
「本能」と「理性」の先にある「心」の欲求を満たすことが求められる21世紀
「心」を満たさなければ幸せになれない世界。しかし自分の「心」の声をしっかりと聞くことが許される世界。それが「ピュアな世界」であり、スカウターという人々は「ピュアな世界」を機能させるために重要な役割を担う気がしているのです。だからこそ、我々は明日も、明後日もSCOUTERというサービス・スカウターという役割・活動を広めていきます。
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