株式会社SCOUTERのCOOが人事を尽くして考えた

渋谷で「SCOUTER」を運営する株式会社SCOUTERのCOOがスタートアップ・組織について書いているブログです。

イーロンマスクの言う週100時間労働が本当に可能か、スタートアップ創業者が試してみた

スタートアップにおける労働

スタートアップというのは常にリソースが不足していて、他の企業よりも何倍も働かないとなかなか追いつけないというのが実態だと思います。イーロン・マスクはスタートアップ創業者に対して週に100時間働くと良いと伝えているのは有名ですね。

logmi.jp

正直、以前の僕はこれに対してあまり賛成していませんでした。理由はただ一つで、長時間労働は生産性を落とすので、あまり効果的ではないと考えていたからです。当然、生産性を維持したまま働けるのであれば、それに越したことはないのですが、なかなかそれは難しいだろうなと思っておりました。人間には「体力」という有限のものがあり、精神に「体力」が追い付かない現象を僕は体感してよくストレスを抱えていたので、週100時間を望むことは不適切だと考えていました。週100時間って単純計算で毎日14時間働くと達成できます。普通に考えるとなかなか意味のわからない状況ですよね。ただ、ふと今の会社の成長可能性に自分の仕事が追いついていないのでは?と思った瞬間があり、一回リミッターを外してみようと思い、どうしたらイーロンマスクが言う週に100時間働くことができるかを真剣に考え、チャレンジしてみようと実験してみました。結論から言うと、この実験は成功し、今は「無理なく」・「生産性を維持しながら」毎週100時間働くことができています。この「無理なく」・「生産性を維持しながら」が僕はとても重要だと思っていて、これなしにただ長時間働くのは本当にやめたほうがいいかと思います。ただただ疲れますし、アウトプットも良いものが出なくなるので。また、これは長時間労働を推奨しているわけではなく、普通に雇用している人は週40時間が労働基準法で定められているので、その範囲で生産性を高める方法を考えたほうが良いと思います。なので、この投稿は長時間労働を推奨しているわけではありません。これはスタートアップ創業者(役員であり従業員ではない人)が精神的にはもっと働きたい意志があるにも関わらず、それが実現できていなかった時に、何をしたら週100時間働けるようになったかの記録です。

長時間働くための基本要素

いかに長時間、「生産性を維持しながら」働くかという観点においてまず重要になるのは「体力・体質・体調」の三つです。

  • 体力→基礎的な体力を上げて疲れない身体にすること

  • 体質→日常の栄養補給を改善し疲れづらい体質にすること

  • 体調→効率的な疲労回復を行い常に身体を良い状態に維持すること

僕は最初、全てがおろそかになっていて、ボロボロでした。今振り返るとよくあんな身体状況でハードワークしていたなと若気の至りに関心しています。

そして、もう一つ僕にとっての大きな課題だったのが、「起きてる時間をどう最大化するか」でした。起きていたらやることは仕事になるのですが、子どものころからとにかく朝が弱く起きれない人間でした。なので、気づいたら7~8時間寝ている。休日は起きるとお昼なんてことが日常茶飯事で、もっと早く起きれれば仕事に時間を使えるのにと思いながらも起きれないという日々が続いていました。

こんな状況の中から一念発起して計画を立て、実行した結果効果があったのが以下の7つでした。どれも今も継続しているものです。

1.パーソナルトレーニング

週に100時間働くために最も足りなかったのが体力でした。どうしても、週の途中で疲労が溜まってしまい、体力の消耗が精神の消耗につながってします。働きたいのに働く気にならない。そんなことが続いていた中、ふと周りのスタートアップ界隈の人がパーソナルトレーニングに通いだしたという話を聞いて、僕も始めてみました。やってみた感想としては、非常に良いです。基礎的な体力の向上や筋力アップによる姿勢の改善などが図れて、疲れにくい身体になってきました。ポイントはやはり、「パーソナル」トレーニングだということだと思います。正直、パーソナルトレーニングだからと言って、成果がすごくでるわけではありません。やってることは普通のトレーニングですから。ただ、週に一回必ず予約を入れるので、自分の意思に関係なく毎週通うことになります。普通のジムだと自分の意思次第になってしまうことが大半で、そうなるとだんだんと今週はいいか。などと甘えが出てきてしまいます。運動がそもそも好きじゃない人にとっては、絶対に行かなければいけない状況が作れるパーソナルトレーニングのほうが遥かに長続きするので、オススメです。

2.野菜をとる

野菜をとったほうがいいということは頭では理解できますが、なかなか実践できないのが悩ましいところ。また、僕にとって食事を選ぶという行為自体が非常に面倒臭い作業でした。そこでお昼は毎回同じものを買うようにしました。ランチに誘われた時以外は、必ずセブンイレブンにいって同じものを買います。今はチョレギサラダ・バナナ・アロエヨーグルトの三点。少なくとも一日に一回は野菜をとるようにして、仕組みとして身体に優しい食事を取れるようにしています。これだと、毎日野菜を取れるので、精神衛生上も良いです。また、お昼は食べ過ぎないこともポイントです。サラダ中心でお腹がいっぱいにならない程度の食事にすることで、昼食後の睡魔を防ぐことができます。人間はやはり飢餓状態が最も集中することができるので、意図的に飢餓状態を作ることもしております。

3.午前休をとる

スタートアップの時にはとにかく、朝から晩まで働くことが正義であると思いがちで、特に午前に休むなんてと思われる方も多いかもしれません。しかし、僕はこの午前休を週に一回とるようになって、常にベストなコンディションで仕事ができるようになりました。午前休は週の半ばの水曜日にとります。いつもは7時〜8時くらいに起きてるのが、水曜日は10時過ぎくらいまで寝ます。週の初めに蓄積した疲れが一気に取れて、水曜日からまたベストコンディションで仕事に挑めます。そもそも、5日連続で働いて、2日休むという現代の働き方は家族がいてレジャーを楽しみたい人向けの制度であり、効率的に働きたい人向けではありません。常にベストコンディションで一週間働き続けるにはどうすればいいのかを考えたら、シンプルに週の半ばで休みをとるべきだと思います。僕は社内にも水曜日は午前休をとることを公言しており、仕事には一切支障がでないので、ぜひお試しください。

4.昼寝をする

最近は昼寝を推奨する企業も少しずつ増えてきたようですが、昼寝は本当に重要だと思います。一日中、高いパフォーマンスを維持することはやはり難しく、眠くなったり、集中力が切れたりしてきます。それでも周りの皆が働いているからと、自分も生産性が低いまま仕事を続けるのは非常にもったいないことです。15分〜30分の昼寝をすることで、眠気はなくなり、脳はスッキリして難しい課題にも取り組めるようになります。僕はだいたい午前中に一つ難しい課題をこなし、昼寝をとってから、もう一つ難しい課題を取り組むようにしています。昼寝なしだと、一日一個の課題に取り組むのが限界なのではないでしょうか。おそらく、皆さんそれ以外は作業をしてるのだと思います。できるだけ仕事をする時間を増やしたいのであれば、昼寝は周りを気にせずするべきです。もし、周りが気になるときは酸素カプセルがオススメです。一人で集中して眠ることができます。また、時間も1時間とかで区切れるので寝すぎることもないですし、酸素をたくさん取り組むことで、より体力が回復する気がします。

5.リラックスタイムにお金を使う

僕は二週間に一回、シロダーラというインドのアーユルヴェーダの一種のマッサージに通っています。少し値段は張りますが、すごくリラックスできて、精神的な疲労の回復につながります。週に100時間働くには体力だけでなく、精神的な回復も非常に重要で短い時間で集中してリラックスできることに積極的に投資していったほうがいいと思います。リラックスは人それぞれの方法があると思いますが、それにお金を惜しむと徐々に精神的につらくなって仕事が継続的にできなくなってくるので、リラックスタイムには積極的に投資しています。

6.集中が切れたら場所を変える

週に100時間働くとなるとだいたい1日に14・5時間働くことになります。そうなると、ずっとオフィスにいると集中力が切れたり、気持ちがつらくなってきます。もちろんメンバーとディスカッションできたり、すぐに確認したいことが確認できたりと、やはりオフィスが基本となりますが、集中できなくなった時はためらわずに、場所を変えて仕事します。今時パソコンさえあれば、どこでも仕事ができる時代なので、場所はどんどん変えていいと思います。

7.朝に予定を入れる

僕が以前週に60時間しか働けなかった大きな理由として朝が起きれないということがありました。これ、どんなに決意をしたところで起きれないものです。人間の意思なんてそんなものです。なので、僕は一人で頑張るのをやめました。とにかく他人を巻き込んで、仕組みとして朝起きれるようにしました。だいたい平日はメンバーとのミーティングか朝会(勉強会)の予定を入れます。土日はパーソナルトレーニングやリラックス用の予定を朝に入れて、強制的に起きるようにします。たったこれだけで、全く起きれなかった僕が毎日8時とかには起きるようになっています。最近は9時に起きると遅くまで寝たなと感じるようになってきました。とにかく、これは仕組みとして機能させることが重要です。自分の弱い意思は頼りにせず、朝起きなければいけない環境を構築したほうが、間違いなく効果がでます。

仕組み化で実践する

このような7つの方法をとることで、無理なく高い生産性を維持しながら週に100時間働くことを実現できました。 どれもそんな難しいことではなく、ポイントはいかに無意識に上記を実践できるよう「仕組み化」するかだと思います。僕は上記に対して意思決定をほとんどしません。一ヶ月の頭にカレンダーのスケジュールを抑えたり、習慣にして何も考えずに食事を決めたり。とにかく、意思決定をしないで同じことを繰り返すほうが、自分の変な欲求とかが出ずに素直に実践することができます。

全ての人にオススメできるやり方では全くありませんが、スタートアップをやっている一部の方の参考になれば。僕自身がもともとアンチ長時間労働だったので、そのような方には一度実践してもらえると嬉しいです。アウトプットが二倍になることに自分で驚きますよ!

スタートアップが移転する時のタスクまとめ

移転しました

SCOUTER社は2ヶ月くらい前に移転をしました。ようやく、移転に関するプロセスが全て完了したので、備忘録としてプロセスをまとめておきたいと思います。 ちなみに、うちのオフィスはこんな感じになりました。

f:id:hiroki_yamada:20161204021938j:plain スタンディングミーティングができたり

f:id:hiroki_yamada:20161204022313j:plain 皆で囲える大きな机があったり

f:id:hiroki_yamada:20161204022056j:plain エンジニアが遊べるスペースがあったり

f:id:hiroki_yamada:20161204022942j:plain 社長の趣味丸出しのものが飾ってあったり

なんとも、楽しそうなオフィスに仕上がりました。想像以上に美しいオフィスができたと満足しております。

スタートアップにおいて移転は大きなコスト

前提として、スタートアップって人が常に足りません。その中で移転って実はめちゃめちゃコストです。費用面もそうなのですが、意外と見落としがちなのが時間的コスト。オフィスはやっぱり重要な意思決定なので、スタートアップでは経営メンバーが中心となって行います。内見から、内装の決定、移転にまつわる事務手続き、家具の購入などなど。やらなければいけないことがかなり多く、事業が回り始め、日に日に仕事が増える中で移転の作業を行うのは結構大変です。そのためスタートアップは移転するタイミングはしっかり考えて実行したほうが良いと思います。また、複数の人間が移転プロセスに関わると意外と作業が止まることがあるので、できるだけ一人で進めていったほうが良いと思う。一人でもプロセスをしっかりと理解しておけば問題なくできるので、10人前後のスタートアップならNo.2が一人で完遂すべき仕事だと思っています(スタートアップに限った話です)

移転プロセスの全体像

まずは移転プロセスの全体像を見ていきましょう。プロセスを時系列に一覧化するとこんな感じです。

  1. 物件を選ぶ

  2. 内装業者と打ち合わせを行う

  3. 既存のオフィスの解約処理を行う

  4. 引越しをする

  5. 新しく家具を買う

  6. 登記簿を変更する

  7. 各種役所の住所届け出を出す

  8. 金融機関・インフラ系に住所変更届けを出す

  9. ステークホルダーに連絡する

  10. ウィッシュリストを作る

洗い出すと恐ろしい量になりますね。ただ、一つ一つ粛々と進めていけば、意外と大丈夫です。

物件を選ぶ

だいたい移転したいタイミングの一ヶ月半から一ヶ月前くらいから不動産仲介業者に物件を探してもらいましょう。業者はなるべく自分たちの好みを理解してくれる付き合いの長い人がいるといいですね。コミュニケーションも取りやすいですし、話が早いです。スタートアップがメインの顧客の業者なら連絡もfacebookメッセンジャーなどでやってもらえ、かなり柔軟に対応してもらえます。今回弊社は予算と広さとざっくりとした立地の希望を伝えて探してもらいました。いくつかこんな感じの物件と、こちらから提示したほうがイメージが伝わりやすいです。今回はたまたま、自分たちで探した物件の別の階の部屋が空きがでて、そこに決まりました。

内装業者と打ち合わせを行う

オフィス用の物件となると内装業者が必要になります。通信系のインフラと、内装をやってもらいます。思ったより高いので必ず相見積もりは取ったほうがいいと思います。それでかなり見積もりは下がります。今回うちではルーターは希望のものを指定し(エンジニアが熱望したものを)、プラスで間仕切りを作ってもらいました。あとは内装業者が引越し業者なども手配してもらえるので、できるだけ多くの仕事を依頼してやってもらいましょうw

既存のオフィスの解約処理を行う

忙しいと意外と忘れるのがこれです。既存のオフィスが何ヶ月前に解約申請を出さなければいけないかは物件を探し始めたら確認しておきましょう。二ヶ月前に申請を出さなければならない場合、最悪一ヶ月くらい無駄に払ってしまう可能性もあるので。解約は不動産業者に連絡をして、解約用紙を提出すれば完了です。敷金などの返金などがある場合は銀行口座を共有し、最後は鍵を返して処理は終わります。

引越しをする

既存のオフィスの大きさにもよりますが、丸1〜2日はかかると思ったほうがいいです。引越し業者が来る前に、全てのものを収納するのですが、普通の自宅よりも圧倒的に物が多いため、かなり時間はかかります。なるべく物は捨てる方向で処理をしていきましょう。ちなみにバックオフィスの担当者はこのタイミングで、書類などの物的管理を整理整頓したほうが良いと思います。このタイミングを逃したからその後かなり悲惨なことになるので。引越し業者が来たら適切に指示を出していきましょう。大きな家具などは解体などもしてくれるので、事前にやっておく必要はありません。

新しく家具を買う

スタートアップだと内装業者に家具を揃えてもらう必要はないと思います。弊社では今回もIKEAにお世話になりました。一日使って必要な机や椅子、備品などを購入していきます。ただしIKEAの問題点は全て組み立てる必要があること。組み立てにまた丸一日かかるので、これをコストだと感じる場合には、できあがってるものを内装業者に用意してもらったほうがいいかもしれません。ただスタートアップであれば、組み立てる時のコミュニケーションも良い作用が働くと思うので、団結力を高めるという意味でも、おすすめです。

登記簿を変更する

さて、ここから事務系の処理が入ってきます。これ結構やってみるまでは訳がわからないと思います。事務系のタスクを網羅的に調べてこなすことはかなりコストです。なので、できるだけ一覧化して残しておきます。まずは登記簿。これは司法書士に丸投げしましょう。株主総会議事録や法務局への申請など、相当複雑ですし、その後の事務タスクの多くにこの登記簿が必要になるので、ここがボトルネックになると大変です。ここだけは弊社も丸投げしてやってもらいました。移転申請だけなら登録免許税なども含めて10万弱でやってもらえます。

各種役所の住所届け出を出す

登記簿の変更が完成したら、各種役所に住所の変更届けを出していきます。出さなければいけないのはざっと以下です。気が遠くなる作業ですが、一つ一つ丁寧にやれば大丈夫です。わからない時は調べるよりも、まずは書類と印鑑を持って聞きにいきましょう。圧倒的にそっちのほうが早いです。不足があったら、教えてくれますし、それで何が足りないかわかったほうが全体として処理が早く終わります。一つ一つ調べてたら相当な時間がかかるので、わからなかったら持って行く。これが原則です。役所の人は丁寧に教えてくれるので。

  • 管轄の税務署→異動届出書(登記簿謄本_コピー可を添付)
  • 都道府県税事務所→異動届出書(登記簿謄本を添付)
  • 市町村役場(住民税を支払っている先)→特別徴収義務者の所在地・名称等変更届出書
  • 管轄の社会保険事務所→健康保険厚生年金保険適用事業所所在地・名称変更届
  • 労働基準監督署→労働保険名称、所在地等変更届

金融機関・インフラ系に住所変更届けを出す

事務タスクも後半です。金融機関はマストで変更必要なので、全銀行の担当者に連絡しましょう。手続き用の用紙を持ってきてもらい、何を書けばいいのか全部教えてもらいます。これ遠隔でやると、添付書類が足りない、記載に漏れがあるなどかなりやっかいなので、必ず担当者に来てもらい、目の前で確認してもらいながら書類を完成させましょう。添付書類は登記簿謄本が必要なので忘れずに用意しましょう。ネット銀行は担当者がいないので、申請書を印刷して送ります。ネット銀行の場合は書類がシンプルなのでそこまで迷うことはないと思います。インフラ系は電話をして、変更用紙を送ってもらいます。ガス・水道・電気あたりです。

ステークホルダーに連絡する

ここまで来たらあとはオフィス移転をしたことを各種ステークホルダーに伝えましょう。顧客・株主・使っているサービス・ユーザーあたりですね。弊社では名刺管理サービス「SANSAN」を使って一括メールでの挨拶と、従業員が個別で連絡をする形をとりました。web系のサービスなどは意外と忘れて、請求書がずっと旧オフィスに行ってしまうなどがありがちなので、忘れずに、連絡もしくは住所変更の申請をしておきましょう。また、このタイミングで郵便局に転送届を必ず出すようにしましょう。

ウィッシュリストを作る

最後にスタートアップらしい一仕事としてamazonウィッシュリストを作成しましょう。意外と色んな方々からお祝いの品をもらうことができます。弊社では、飲み物やベッドなどを送ってもらいました。オフィスを充実させるのは、仕事を捗らせるためにも重要なので、従業員に希望を聞いていき、どんどんウィッシュリストに追加→従業員によるウィッシュリストの発信を行っていきましょう。ウィッシュリストはスタートアップであることの特権ですので積極的に活用していきましょう。

やることがわかっていれば怖くない移転

移転は楽しいイベントですが、担当の実務者にとっては地獄のような時間になりかねないイベントです。特に人が少ないスタートアップにとっては、他の仕事もしながらですので、タスクに抜けがあったり、わからないことがあると調べながらになったりとストレスが溜まります。しかし、やることがわかっていれば、そんなに大変ではありません。タスクのチェックリストを作ると非常に気持ちが落ち着き、希望の光が見えてきます。スタートアップのNo.2の方々は今回の投稿を参考に移転を楽しいイベントにしてもらえると嬉しいです。環境が変わることは本当にワクワクしますし、オフィスが変わることでメンバーのモチベーションや生産性は上がり、会社が一気に成長する瞬間を迎えることができます。

弊社のオフィスにいつでも遊びに来てください

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最近はカフェ的なスペースができるなど、自由な空間が増えてきましたので、ぜひ気軽に遊びに来てください。 様々なポジションを絶賛募集中ですので、気軽に話しつつ、もしお互い良い関係性を築けるようだったらジョインもありうるかも!! まずはオフィスでお話ししましょう!!

ここらへんをポチッと押してもらえればと思います。

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スカウターが100万人いる世界を考えてみた

先日、TechCrunchTokyo2016スタートアップバトルの決勝に出場しました

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惜しくも優勝には届かずで、非常に悔しい限りでしたが、多くの方々にSCOUTERというサービスを知ってもらえる機会になったのではないかと思います。最近SCOUTERというサービスを知ってくれている方々が多く、自分達の想像以上に広がってきているのだなと実感しています。そこで今回はこれから先SCOUTERというサービスが成長し、世の中にスカウターという存在が溢れかえった時、どんな世界になるのか考えてみました。

スカウターが100万人いることで起きる変化

1.人材紹介会社が全ていなくなる

「全て」は言い過ぎかもしれませんが、ほとんどなくなるのではないでしょうか?唯一、人材紹介会社として残るのはプロフェッショナルとして強固な評判を獲得したブティック型の紹介会社です。スカウターが世の中のあらゆる企業を紹介できるようになると、転職者がわざわざ見知らぬ人に相談にいく理由ってなんでしょうか?考えられるのはプロの視点・知識・アドバイスが欲しいということ。つまり、求人を紹介されること自体に価値はなくなり、なぜその会社なのか、今後どういうキャリアを描くべきなのかプロとしての付加価値のみが価値になります。そうなると、今からその価値を強固に提供し続けていく人材紹介会社しか生き残れなくなる可能性が高いと考えられます。

2.採用したい企業は世の中に媚を売ることを諦め、素直に共感してもらうよう努めるようになる

企業からしたらお金を払えば採用できる時代が終わりを迎えるということです。スカウターは友人・知人に対して紹介するため、非常に慎重に企業を選びます。スカウター自身が納得して良い会社だと思える企業しか紹介しないので、それはつまり「金」ではなく「共感」がものを言うようになります。また、これまではブランディングという名の下、なんとなく良さそうなことをしている会社という認知を与えることで、採用が上手くいくこともありましたが、スカウターの目はそんなに甘くありません。上質なビジネスマンという側面を持つスカウターからしたら、本質的に価値のあることをやっている会社なのか、理念に沿ったビジネス活動をしているのかを見ていきます。そういう意味で小手先のブランディングでは通用せず、素直に・丁寧に自社に対して共感してもらうための発信をするように企業は方向性を変えていくでしょう。

3.身の回りに人生・キャリアについて相談できる人がたくさんいるようになる

最大の変化はこれです。これまでは誰に相談したら良いかわからない。相談に乗ってもただのアドバイスで終わってしまい、何も手伝うことができなかった。このような状況で溢れていました。しかし、スカウターが100万人いると、身の回りにたくさんの相談できる人がいることになります。誰に相談したら良いかわからない場合は身の回りのスカウターに相談すれば良い。この考え方が浸透するだけで、世の中は随分と生きやすくなると思っています。人間というのは孤独が最も苦手な生き物で、誰かが自分を助けてくれる、社会の中にそういう人たちがたくさんいるという感覚を持つだけで、大きな安心感を得ることができます。また、誰にも相談できないからこそ、先延ばしにされていたり、思考停止になっていたキャリア・ライフデザインについて、多くの人が考えるようになります。これからの社会は100年生きることが前提となり、それに応じて働く期間も長期化します。その中でどのようなスキル・経験を身につけるべきなのか。どんな仕事にやりがいを感じるのか。どんな働き方が自分に合っているのか。このようなことを個人が真剣に考えることこそ、人生の充実度を最大化し、それが国の生産性、競争力にもつながっていくのです。

結論

スカウターが100万人いる世界とは「様々な他者の支えを受けながら、自分の人生を自分の手で創り出すことができるようになる世界」。現時点ではこのように定めたいと思います。もちろん、これはSCOUTER社がSCOUTERというサービスをどんどん成長させていく中で変化していくものですが、僕個人としてはこんな世界になったら良いなと思います。20世紀は大量の資本が生まれ、一気に工業化し、画一的な価値観によって機能してた世界でした。しかし、長寿化・グローバル化・IT化など様々な変化により21世紀では画一的な価値観・生き方をしていたら個人が破綻する世界となっています。そんな世界の中で世界中の人が幸せになれる唯一の方法は、それぞれが自分の幸せについて、人生について真剣に考え、それを手にいれることに人事を尽くすことだと考えています。そういう意味で21世紀とは非常に「ピュアな世界」だと言えると思うのです。

  • 人間が生きることに必死で、「本能」の欲求を満たすことに必死だった18世紀まで

  • 地位と富と名声という「理性」の欲求を満たすことに必死だった19・20世紀

  • 「本能」と「理性」の先にある「心」の欲求を満たすことが求められる21世紀

「心」を満たさなければ幸せになれない世界。しかし自分の「心」の声をしっかりと聞くことが許される世界。それが「ピュアな世界」であり、スカウターという人々は「ピュアな世界」を機能させるために重要な役割を担う気がしているのです。だからこそ、我々は明日も、明後日もSCOUTERというサービス・スカウターという役割・活動を広めていきます。

SCOUTERに興味を持った方はぜひこちらからご登録を!!

service.scouter.co.jp

資金調達を行い会社名を「株式会社SCOUTER」に変えました

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ご報告

昨日、正式に発表した通り、プレシリーズAラウンドの資金調達を行い、それに伴い会社名を「株式会社SCOUTER」に変更したのでご報告いたします。

「友人知人の転職を支援して報酬がもらえる「SCOUTER」約6100万円を調達—開発やマーケティングを強化」

http://jp.techcrunch.com/2016/09/06/scouter-raised/

会社名を変えた理由

会社名を変えるという決断は我々にとって大きな決断でした。今後、別のサービスを立ち上げるかもしれない中で、会社名をサービス名にするのはどうなのか。悩んだ時期もありました。しかし、これは我々の「SCOUTER」に対する覚悟の表明です。SCOUTERをリリースしてから4ヶ月が経ちましたが、この間に我々は確実な手ごたえを感じています。日々の改善を行っていく中で、着々と数字が上がっていき、スカウターは自律的に活動を行っております。これまでプロが行ってきたことを、スカウター(SCOUTERに登録している審査を通過したユーザー)が本当にできるのか?これが我々の最大の仮説であり、業界への疑問提起でした。そして、この4ヶ月で我々はそれに対して「行うことができる」という答えを手に入れました。つまり、SCOUTERはなかなか変わらない人材業界に対して、大きな変革を与えられる可能性を秘めている。それならば我々はSCOUTERという可能性に全てを賭けるべきであると判断し、会社名をサービス名と同じに変更する決断をいたしました。

SCOUTERに込めた想い

我々は「人事を尽くして天命を変える」というミッションのもと、SCOUTERを運営しています。自分の人生は自分で変えられるし、世の中すらも自分次第で変えることができる。他人任せにして、現状を嘆くのではなく、徹底的に自分の人生に対してこだわり抜く。そんな人生を送ることができれば、そこに後悔はなく、自分らしく生きることができるのはないかと考えています。ただ、僕は「人間とは元来弱い生き物」だと捉えています。自分自身もそうですが、基本的には怠けたい、楽をしたいと日々思ってしまいます。でも、生きていく中でなぜか「こうなりたい」という自分の理想の姿が心の底から沸き起こる。そことのギャップに、もがき続けるのが人間だと思うのです。そんな中で、理想を追い求めて大きなチャレンジをするというのはやはり一人ではなかなか難しい。そのチャレンジを一緒に成し遂げたいと思う仲間がいたり、背中を押してくれる人がいるからこそ、人は理想を追い求め全力になることができる。これが僕の人間観です。そこにSCOUTERの意義があると思っています。「転職」という人生の大きな転機、チャレンジを支えることができるのはやはり身の回りの人です。自分にはどんな可能性があり、どんな選択肢があり、なぜチャレンジしたほうがいいのか。スカウターはそれに気づかせてくれ、背中を押してくれ、支援してくれる。SCOUTERは人生に人事を尽くすための「きっかけ」を与えることができるのです。そうやって他者とのつながりが、多くの素晴らしい「きっかけ」を与えることができるサービスを創りたい。だからこそ、SCOUTERは徹底的に「転職者」に寄り添うサービスであり続けていきます。人材業界の慣習や、自社の都合ではなく、「転職者」に一番に寄り添ったサービス。それがSCOUTERの目指す姿です。

これからが本当のスタート

創業メンバーとして、ここまで来たことに感慨深い想いを感じるとともに、ここからが本当のスタートだと感じています。投資を受けるということは、必ずサービスを成長させなければいけないという責任を持つことと同義であり、必ずやSCOUTERを採用・転職のスタンダードにしていきます。そして、ここまで中嶋と僕についてきてくれたメンバーに感謝をするとともに、我々にとっての記念日にも浮かれずに粛々と自分たちの業務をこなすメンバーの姿を見て、必ずやこのメンバーとなら成功できると感じました。これからはとにかく最速でサービスを成長させていきます!ユーザー数も右肩上がりで伸びており、今月は大型アップデートも控えております。採用も超積極的に行っていき最速で成長していきますので、今後の株式会社SCOUTERにぜひ期待していただけばと思います!

最後に、SCOUTERに興味を持った方は以下から申し込みを!

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デザイナー・エンジニア絶賛募集中ですので、興味を持った方は気軽にオフィスへ遊びにきてください!

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引き続きSCOUTERチーム一同全力で邁進して参りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

SCOUTERが成功すると確信してる3つの理由

先週は特別任務に追われ、更新が滞りました。何事も続けることは本当に難しいです。今週から気合を入れ直して、書いていこうと思います。

SCOUTERとは

私たち株式会社RENOはSCOUTERというサービスを2016年3月末にリリースしました。リリースして三ヶ月ちょっとが経ち、お陰様で実績も出始めています。SCOUTERとは簡単に言うと、誰でもキャリアアドバイザーとして、身の回りの人の相談に乗り、求人を紹介することができるサービスです。自らの紹介によって転職が決まった場合は、転職者の年収の5%がもらえるサービスとなっております。我々はこれを「ソーシャルヘッドハンティング」と呼んでおり、新しい採用・転職活動のあり方として提示しています。

service.scouter.co.jp

このSCOUTERのモデルは現時点で日本唯一であり、HR業界では大きな話題を呼んでいます。皆様も興味があったらぜひ、ご登録よろしくお願いいたします!

SCOUTERを捉える3つの視点

このSCOUTERというサービスは3つのプレイヤーがいて、僕は全てのプレイヤーを経験している珍しい人間だと思います。そのプレイヤーとは以下の3者です。

  • 転職者
  • 経営者・人事
  • キャリアアドバイザー

今回はそれぞれの視点からなぜSCOUTERが上手くいくのか、理由をまとめてみたいと思います。

優秀な人材は優秀な人の話しか聞かない

まずは、転職者から。日本でも転職というものの価値観はどんどん変化してきており、キャリアアップのための最も有効な手段として捉えられてきています。そして、優秀な人たちを見ていると、彼らはだいたい自分なりの思考や計画が常にあり、転職活動に関してもほとんど自己完結しています。その中で唯一話を聞くのは自分よりも優秀だと思っている人の話です。その人たちに自分の意見をぶつけ、どういう反応が返ってくるのか。そのフィードバックが彼らの意思決定に唯一影響を与えるものです。もし、自分自身が転職活動をすると想像した場合、転職の相談をしてみようと思うのは、キャリアコンサルタントと呼ばれる人ではなく、自分が歩みたいキャリアを先に歩んでいるメンターの人たちです。そのメンターの意見くらいしか聞く気にならないというのが正直なところで、だからこそいわゆる優秀な人材というのはほとんど転職市場には現れずに転職していくのです。しかし、SCOUTERではそのメンター達がスカウターとして相談に乗り、求人を紹介するため、普通では絶対に現れない転職者の転職支援を行うことができるのです。

媒体に金を払って採用が成功する時代は終わった

昔は優秀な人材を集める最も効果的な方法はお金でした。媒体にお金を払い、報酬を高く設定することで、自然に人が集まってくる非常にシンプルな時代でした。しかし、今は情報の流通が圧倒的に増え、価値観が多様化していく中で、お金で人を採用できなくなりました。そして、人を採用するということに、多くの時間と知恵が求められるようになりました。これまでの待っている採用から、自ら動く採用へと変化し、あらゆる手段・チャネルを用いて、会社の魅力を伝える必要が出てきた。僕はこのような社会を表した「評価経済社会」という言葉が好きです。評価経済社会では、貨幣よりも評価が重要になる。貨幣で評価を買うことはできないが、評価で貨幣を買うことができる。そんな社会になったと捉えると、採用に起きている変化もうなずけます。評価経済社会においては、お金で採用はできません。自社のファンを増やし、自社を自分たちに成り代わって広めてくれる人を増やすことが最も重要なことになります。それはまさにスカウターの活動と重なるのです。最もお金を払った会社が認知されるのではなく、最も評価の高い、ファンが多い会社が認知され、採用を成功させることができる。このような次世代型の採用の中心にいるのが、スカウターたちだと考えます。

結局キャリアアドバイザーは転職者を理解しきれない

最後に、キャリアアドバイザーという観点から。自分自身も二年ほどキャリアアドバイザーという仕事をやりましたが、詰まるところ短時間で転職者のことを理解仕切るのは不可能でした。理解するには時間が足りません。普段何を考えているのか。どういう価値観で何が大事なのか。生活の背景や、バックボーンが見えないまま、求人を紹介しなければいけませんでした。そのため、ベースになるのは、転職者の希望です。とりあえず転職者の希望を聞いて、表面的な会話で求人を紹介することしかできません。本当にこれがベストな選択肢なのか、わからないまま求人を紹介し、なんとなく内定が出て、就職する。しかし、結局価値観や働き方が合わず、すぐに辞めてしまうことも多々ありました。これ、キャリアアドバイザーという仕事の中で最大限時間を費やしても、解決できない問題だったのです。その点、スカウターは普段から転職者との交流を持ち、日常の生活を知っているという点で、明らかに深い話ができます。転職者の重要な背景を知った上で、自分なりの本質的な提案をすることができる。これは既存のキャリアアドバイザーよりもスカウターの方が圧倒的に優れている点です。

SCOUTERは新しい転職スタイルに

転職者・経営者・キャリアアドバイザー。転職という市場に関わる全てのプレイヤーから見たときに、SCOUTERには優れている点があります。それは僕自身が全てのプレイヤーを経験したことがあるからこそ、わかったことであり、SCOUTERの成功を信じることができる理由です。これから先、転職という体験は大きく変わっていくと思います。転職者の動きも、企業の動きも、支援者の動きも。どれもが、新しい時代に最適化されたインターフェイスに変わっていくでしょう。その時、我々はSCOUTERがその変化の中心に居続けるということを信じています。

以上、僕がSCOUTERが成功すると確信している3つの理由でした。

会社を創って最初にNo.2が提案すべきこと「創業株主間契約」

創業メンバーの離脱

 もし、自分が2年半前に会社を創ったときに戻れたとして、まず何をやるかということを考えてみました。今だったら当たり前のことも、当時の自分たちはわかってなかったため、後々になって大きな問題となって降りかかってくることが多々有ります。その中でも、創業メンバーの離脱についてはかなり大きな問題になることが多いです。創業メンバーが途中で離脱することは高い確率で起こり得てしまうものなので、それを前提に考えておく必要があったなと、反省しております。特に株式については一番最初に話し合い、厳格な契約を結んでおくべきでした。RENOでも共同創業者が途中で離脱しましたが、その際に突然音信不通になり、連絡が取れなくなりました。それから株式をどう回収するか、非常に大きな問題となったのです。最終的には何とか連絡が取れ、無事に回収することができましたが、回収にかかった労力や精神的コストは大きなロスとなりました。このようなことが起きないように、会社を始めた一番最初に話し合いの時間を持つよう提案するべきです。

No.2が提案しなければいけない理由

 株式についての提案をなぜNo.2がするべきなのか。No.1が切り出すものではないのかという疑問が生じるかもしれません。これに関して、僕なりの考えとしては、No.1はメンバーを最も信じる人間であり、信じることで人を集める存在だと考えています。その人が辞める時にはこういう取り決めにしておこうと切り出すのは、本人としてもあまり心地が良いものではないでしょうし、性格的に決めなくても大丈夫だろうと思う方々が多いのではないかと思います。僕としてはそれがNo1のあるべき姿だと思いますし、だからこそ、最悪の事態を想定して事前に対処方法を考えるNo.2がいるべきだと思うのです。そのため、No.2になった方は、会社が始まった一番最初のミーティングで創業者間での株式の取り決めを提案することをお勧めします。

オススメの創業株主間契約内容

 問題を真正面から経験した僕からすると、一番のお勧めは期間を設定して、その間に会社を去った者の株式は必ず出資時の簿価で買い取ることができるというものです。内容的にはかなり厳しい内容なんですが、これくらい拘束力を強くしておかないと、結局回収に手間取ったり、無駄な時間が増えます。また、これに納得できないようなメンバーを創業者として迎え入れるのはかなり危険だと思います。こちらの方式が難しいようだったら、リバースベスティングという手法をとるのもお勧めです。これは途中で辞めた時に、持っている株式を買い取られる率が年々減っていくという仕組みで、二年働いたら、50%は辞める人が自分で保有できるようにするなど、期間ごとに買い取る割合を変えていく手法です。これならば、働いた期間の貢献に対しての報酬は残る形で会社を去ることができますので、辞める側も納得しやすいと思います。

まとめ

今回のエントリーのまとめとしては以下の三点です。

  1. No.1はメンバーを最も信じるべき存在のため、No.2こそ最悪の事態を想定した提案をするべきである

  2. 創業株主間契約はとても大事なので、一番最初に話し合い結んでおくべき

  3. 創業株主間契約の内容はできるだけ厳しく。リバースベスティングは選択肢として想定するべき

No.2の方は株式のトラブルが起きないよう、必ず結ぶように提案しましょう。No.2として一番最初の大仕事になります。

バックオフィス三種の神器

何もわからないところからのバックオフィス

 会社を作って僕が最初にやったことは、会社を会社として成立させることでした。お金を使う、会社と契約書を結ぶ、人を雇う、税金を支払う。全てがわからないところからのスタートでしたが、なんとか自分だけでこなすことができています。15人程度の組織であれば今の時代、バックオフィス担当(会社を成立させる上での最低限のことを行う人)は1人で十分だなという感覚はあります。バックオフィス全部やってますというと、「大変じゃないですか?」と聞かれますが、慣れればそこまで大変ではありません。最低限やるべきことは片手間でもこなすことは十分にできます。ただし、それは今の時代の素晴らしいクラウドサービスのおかげです。これがないと、1人でこなすのは無理だったと思います。あらゆるクラウドサービスにお世話になって、RENOのバックオフィスは成立しています。そこで今回は、僕が色々試した中で最も役に立っているバックオフィス向けのクラウドサービス3つをご紹介します。まさに三種の神器です。

バックオフィス三種の神器

1.MFクラウド会計

biz.moneyforward.com

 スタートアップなら会計に関してはMFのサービス群だけで事足ります。特にクラウド会計はUIが抜群で、経理知識がなくてもだいたいは日々の仕分けを切ることができるので初期のころはMFクラウド会計を触ることがそのまま経理の勉強になっていました。特に銀行やカードの自動連携機能は仕分け作業を圧倒的に効率化してくれるので、お金の出入りを初期に適切に設計できていれば、仕分けにかかる時間はほとんどなくなります。最近は組織が大きくなり、従業員が増えてきたので、MFクラウド経費やMFクラウド給与なども使っています。MFのサービスは全てが連携しているので、会計に関する事は全てMFサービス群で完結させるとストレスが一切ありません。クラウドの会計ソフトではfreeeもありますが、周辺サービスの拡張性やUIを考えると、圧倒的にMFがオススメです。

2.smartHR

smarthr.jp

今年最も驚いたサービスを選べと言われたら、間違いなく「smartHR」ですと答えます。それほど、忙しいバックオフィス担当者にはありがたい機能が備わった労務管理サービスです。何が素晴らしいかと言うと、社会保険や労働保険の手続きなど今まで窓口に行ってただただ待たされるという、何も価値を生まない時間から解放されるということです。本当に1クリックでできちゃうので、初めてやった時はまさに感動しました。その他にも、従業員の情報を従業員に書いてもらえる機能だったり、入社手続きのtodoリストが自動生成されたり、労務に関して迷って検索するという時間がなくなります。また、管理が面倒くさい従業員の情報に関して非常によくまとまったマスターDBになるので、情報の格納が最適化されるのもありがたいです。労務に関してわからないことはCSが最速かつ丁寧に教えてくれるので、労務に関しての知識が乏しくでも、問題なく使いこなせると思います。後述するCloudSignとの組み合わせで、allリモートで新入社員の入社手続きを完結させることができた時は、時代に感謝しましたね。20年前はこれを全て紙で行っていたと考えるとゾッとします。その時代では僕はバリューを発揮できなかったと思いますww

3.CloudSign

www.cloudsign.jp

CloudSignはweb上で契約を締結することができるサービスです。正直これを使いだしてからは、なぜ世の中に紙の契約書が存在しているのか、理解できなくなりました。紙の契約書は製本・捺印・保管管理など煩わしい作業の連続です。CloudSignならそのような作業が全くいらなく、契約書のデータもPDFで管理できるので非常に効率化することができます。対企業の契約書の場合、なかなか取引先がCloudSignを使わせてくれないので、紙の契約書で巻くこともありますが、雇用契約書や業務委託系の契約書は全てCloudSignで行っています。また、SCOUTERのサービス運営においてもCloudSignを用いていて、大きな役目を果たしてくれています。数年後には紙の契約書がなくなるよう、CloudSignにはぜひ頑張っていただきたいですね。

まとめ

以上3つがバックオフィス三種の神器として、使うべきオススメのクラウドサービスでした。僕自身色々と試してはみましたが、UIだったり、管理コストだったりの問題で継続できないクラウドサービスも多くありました。その中でも上記3つのサービスは群を抜いて使いやすく、作業を効率化してくれるので、一人でバックオフィスをやらなければいけない、No.2の皆さんはぜひ活用してください。今までの作業は何だったんだというくらい時間ができると思います。バックオフィスの仕事は一見するとすごく難しい仕事のように見えますが、今の時代あらゆるクラウドサービスがあり、サービスを使っていく中でバックオフィスに関する知識を手に入れられるという至れり尽くせりの状況です。このような時代になったことを感謝しつつ、よりクラウドサービスを上手く活用することによって、効率的に美しくバックオフィスをこなせるよう今後も勉強していきたいと思います。