株式会社SCOUTERのCOOが人事を尽くして考えた

渋谷で「SCOUTER」を運営する株式会社SCOUTERのCOOがスタートアップ・組織について書いているブログです。

COOセッションへのご招待

「COOセッションの開催をここに宣言します」

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皆様に対してCOOセッションへのご招待としてお手紙を書きたいと思い筆を取っております。COOブログを定期的に書き始めてからはや半年。なぜこのような活動を始めようと思ったのか、そしてこれから何を仕掛けていくつもりなのか。山田のあくまでも個人的な想いとなりますが、COOとして5年。COOブログを書いて1年。最近は多くの方々とお会いする機会をいただいた中で湧きてできた感情をしたためたものとなります。

なぜこれほどまでにCOOというのは透明な存在なのか

COOというのは一体何者なのでしょうか?僕が出会ってきたCOOは全員がこの問いに悩んでいました。そして、なぜこれほどまでにCOOという存在は話題ならず、コミュニティがなく、お互いを支え合っていないのでしょうか。COOという存在は一般的には経営を執行する最高責任者となります。それは言葉を変えれば"ビジネス"という範囲において最高の責任を持っており、No.2であることも非常に多い役職であります。そして、スタートアップにおいてNo.2という存在は極めて重要な存在であるというのが山田の認識です。CEOは夢を語ります。全員を未来へ連れて行こうとします。全員をやる気にさせ、人間としての限界を越えようとします。しかし、そこには必ず"現実"が立ちはだかります。その現実に向き合い、乗り越え、CEOの夢へと下から押し上げていくのがCOOだと僕は理解しています。組織が壊れるのはCOOの責任、マネタイズできないのはCOOの責任、会社が潰れるのはCOOの責任。これら経営において重要な事柄の多くはCOOが命運を握っていると言っても過言ではありません。にも、関わらず何故これほどまでにCOOに関する情報がないのか。僕は毎回Google検索に絶望します。欲しい情報がない。同じ悩みを抱えていた人はいないのかと。そして、それを解決した人はいないのかと。CEO同士はお互いに支え合う。CTO同士は技術情報を共有し合う。CFO同士は専門知識を共有し合う。なぜCOOはないのか。理由はそれなりに分かっています。でも、それは乗り越えられる理由だと思ってます。COOが余計な言い訳をやめ、ただ必要なことを、CEOのように理想を語り合いながら少しずつ積み上げていけばCOOだってお互いに切磋琢磨できるコミュニティを創れるはずです。

僕は素敵なCOOたちとセッションがしたい

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COOは常に異なる課題を抱えます。会社が変化すればCOOの役割や解決すべき問題は変化していきます。だからこそ、"即興"でいいと思ってます。COOが自由に表現する空間。その存在こそが、体系化しづらいCOOという領域において一つの光を差し込むと思ってます。体系化は後で良い。僕らは後から体系化することができる。それよりも先に"即興"で経営というものを表現しあう。そんな空間があっても良いのではないか。COOが舞台の真ん中に立っている空間があった時、世の中が少し変わる気がしている。これは論理的な解ではありません。ただ、そんな気がするんです。COOとして珍しい欲望です。だから、僕は即興のセッションにこだわりたい。

COOセッションが行き着く先

COOセッションの目的はスタートアップエコシステムの繁栄です。よく思うんです。「みんな起業をしろ」と言う。でも、みんな仲間探しで苦労している。何故か。みんな社長になろうとしているからです。そして、素敵なCOOが見つからない。経験のあるNo.2がいない。そんな問題にスタートアップはぶち当たっています。僕の持論は「スタートアップの成功確率はNo.2で決まる」です。どこまで大きな存在になるかはCEO次第ですが、少なくとも一定の成功に到達するかどうかはNo.2次第だと思っています。だからこそ、No.2やCOOというポジションにつく人材はこれからどんどん求められる存在になります。このままいったら深刻な不足状態に陥るでしょう。だからこそ、このセッションを通してCOOって良いなって思ってもらいたいし、COOにはCOOとしての知見がたくさんあるので、それを共有していける場にしていきます。COOを増やし、COOとしての成功確率を高めることによって、日本の全体のスタートアップ成功確率を上げる。それがこのセッションが行き着く、眩しすぎる未来です。

COOはたくさんの"失敗"を知ってる。だから、それを晒す

COOは会社全体を最も俯瞰して見ており、最も失敗を見る人間です。そして、ほとんどの失敗は自分が関与しています。だからこそ、COOはそこから多くを学び成長していきます。CEOは会社の顔です。そんな簡単に自社の失敗を言いふらす事は出来ません。あまりしたくもないでしょう。でも、どんなに上手くいっているスタートアップでも失敗の山を積み重ねています。そして、その失敗から多くを学び取っています。だからCOOセッションではそれを晒していきます。第一回のテーマは「成長の裏に隠された"大失敗"から学ぶ実践経営論」です。

最後に

かっこつけましたね。なんか色々と書いたのですが、本当の目的をお伝えします。それは山田が個人的にできるだけ多くのCOOの方と出会いたかった事、そしてそこに興味を持ってくれるような方がSCOUTER社に興味を持ってもらいたかったから、今回の企画は立ち上がりました。主催はSCOUTER社です。そのためSCOUTER社にも価値が還元できる形で運用していく事は間違いありません。COOセッションの参加者から未来のSCOUTER役員が生まれる事を心から願っております。ただ、そうは言ってもそれは随分先の話でしょう。なので、とりあえず楽しみたいと思います。皆様と一緒に唯一無二のセッションを創り上げ、一緒に楽しめていければと思います。興味ある方はぜひセッションにお越しください。

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主催者:株式会社SCOUTER COO 山田浩輝より