株式会社SCOUTERのCOOが人事を尽くして考えた

渋谷で「SCOUTER」を運営する株式会社SCOUTERのCOOがスタートアップ・組織について書いているブログです。

SCOUTERが成功すると確信してる3つの理由

先週は特別任務に追われ、更新が滞りました。何事も続けることは本当に難しいです。今週から気合を入れ直して、書いていこうと思います。

SCOUTERとは

私たち株式会社RENOはSCOUTERというサービスを2016年3月末にリリースしました。リリースして三ヶ月ちょっとが経ち、お陰様で実績も出始めています。SCOUTERとは簡単に言うと、誰でもキャリアアドバイザーとして、身の回りの人の相談に乗り、求人を紹介することができるサービスです。自らの紹介によって転職が決まった場合は、転職者の年収の5%がもらえるサービスとなっております。我々はこれを「ソーシャルヘッドハンティング」と呼んでおり、新しい採用・転職活動のあり方として提示しています。

service.scouter.co.jp

このSCOUTERのモデルは現時点で日本唯一であり、HR業界では大きな話題を呼んでいます。皆様も興味があったらぜひ、ご登録よろしくお願いいたします!

SCOUTERを捉える3つの視点

このSCOUTERというサービスは3つのプレイヤーがいて、僕は全てのプレイヤーを経験している珍しい人間だと思います。そのプレイヤーとは以下の3者です。

  • 転職者
  • 経営者・人事
  • キャリアアドバイザー

今回はそれぞれの視点からなぜSCOUTERが上手くいくのか、理由をまとめてみたいと思います。

優秀な人材は優秀な人の話しか聞かない

まずは、転職者から。日本でも転職というものの価値観はどんどん変化してきており、キャリアアップのための最も有効な手段として捉えられてきています。そして、優秀な人たちを見ていると、彼らはだいたい自分なりの思考や計画が常にあり、転職活動に関してもほとんど自己完結しています。その中で唯一話を聞くのは自分よりも優秀だと思っている人の話です。その人たちに自分の意見をぶつけ、どういう反応が返ってくるのか。そのフィードバックが彼らの意思決定に唯一影響を与えるものです。もし、自分自身が転職活動をすると想像した場合、転職の相談をしてみようと思うのは、キャリアコンサルタントと呼ばれる人ではなく、自分が歩みたいキャリアを先に歩んでいるメンターの人たちです。そのメンターの意見くらいしか聞く気にならないというのが正直なところで、だからこそいわゆる優秀な人材というのはほとんど転職市場には現れずに転職していくのです。しかし、SCOUTERではそのメンター達がスカウターとして相談に乗り、求人を紹介するため、普通では絶対に現れない転職者の転職支援を行うことができるのです。

媒体に金を払って採用が成功する時代は終わった

昔は優秀な人材を集める最も効果的な方法はお金でした。媒体にお金を払い、報酬を高く設定することで、自然に人が集まってくる非常にシンプルな時代でした。しかし、今は情報の流通が圧倒的に増え、価値観が多様化していく中で、お金で人を採用できなくなりました。そして、人を採用するということに、多くの時間と知恵が求められるようになりました。これまでの待っている採用から、自ら動く採用へと変化し、あらゆる手段・チャネルを用いて、会社の魅力を伝える必要が出てきた。僕はこのような社会を表した「評価経済社会」という言葉が好きです。評価経済社会では、貨幣よりも評価が重要になる。貨幣で評価を買うことはできないが、評価で貨幣を買うことができる。そんな社会になったと捉えると、採用に起きている変化もうなずけます。評価経済社会においては、お金で採用はできません。自社のファンを増やし、自社を自分たちに成り代わって広めてくれる人を増やすことが最も重要なことになります。それはまさにスカウターの活動と重なるのです。最もお金を払った会社が認知されるのではなく、最も評価の高い、ファンが多い会社が認知され、採用を成功させることができる。このような次世代型の採用の中心にいるのが、スカウターたちだと考えます。

結局キャリアアドバイザーは転職者を理解しきれない

最後に、キャリアアドバイザーという観点から。自分自身も二年ほどキャリアアドバイザーという仕事をやりましたが、詰まるところ短時間で転職者のことを理解仕切るのは不可能でした。理解するには時間が足りません。普段何を考えているのか。どういう価値観で何が大事なのか。生活の背景や、バックボーンが見えないまま、求人を紹介しなければいけませんでした。そのため、ベースになるのは、転職者の希望です。とりあえず転職者の希望を聞いて、表面的な会話で求人を紹介することしかできません。本当にこれがベストな選択肢なのか、わからないまま求人を紹介し、なんとなく内定が出て、就職する。しかし、結局価値観や働き方が合わず、すぐに辞めてしまうことも多々ありました。これ、キャリアアドバイザーという仕事の中で最大限時間を費やしても、解決できない問題だったのです。その点、スカウターは普段から転職者との交流を持ち、日常の生活を知っているという点で、明らかに深い話ができます。転職者の重要な背景を知った上で、自分なりの本質的な提案をすることができる。これは既存のキャリアアドバイザーよりもスカウターの方が圧倒的に優れている点です。

SCOUTERは新しい転職スタイルに

転職者・経営者・キャリアアドバイザー。転職という市場に関わる全てのプレイヤーから見たときに、SCOUTERには優れている点があります。それは僕自身が全てのプレイヤーを経験したことがあるからこそ、わかったことであり、SCOUTERの成功を信じることができる理由です。これから先、転職という体験は大きく変わっていくと思います。転職者の動きも、企業の動きも、支援者の動きも。どれもが、新しい時代に最適化されたインターフェイスに変わっていくでしょう。その時、我々はSCOUTERがその変化の中心に居続けるということを信じています。

以上、僕がSCOUTERが成功すると確信している3つの理由でした。